ブックメーカーは、海外に拠点を置く企業が運営するサービスなので、日本にいると実態がわかりにくいという声も少なくありません。
ライセンスを取得して運営されているから安心という人もいますが、ライセンスとはそもそも何なのか、どこで発行されていて、どの程度信用できるものなのかということをしっかり理解していない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、安心して利用できるブックメーカー選びの基準、絶対条件とも言われるライセンスについての情報を詳しく解説しています。
ブックメーカーが取得しているライセンスとは
ブックメーカーを安心して利用するために確認しておくべきと言われるライセンスは、合法的にギャンブルを行える国の政府や監査機関が発行するものです。
ライセンスの発行元によって、ブックメーカーの安全性が保証されているということでもあるので、ライセンス取得済みであることはブックメーカー選びの大前提とも言える条件です。
発行する政府や監査機関によって、ライセンス取得に必要な費用、条件は異なりますが、審査基準をクリアできなければライセンスを取得できないので、「ライセンス取得済み＝政府による認可済み」ということになります。
審査基準の中には、サイトが安全に利用できるかといった項目も含まれているため、ライセンスを取得しているブックメーカーのサイトであれば安全性についても確認されており、
情報漏洩などのリスクもないと考えて良いでしょう。
また、一度ライセンスを取得すれば永久に保持していられるというわけではなく、定期的な監査を受けなければならないので、常にライセンス発行機関や監査機関によって監視されているようなものです。
そのため、ライセンスを取得済みのブックメーカーに関しては、不正が行われる確率は低く、安全に利用できると言えます。
ライセンス取得の主な審査項目
ライセンスを発行している機関はたくさんあり、それぞれの機関が行う審査内容には違いがあります。
また、ライセンスを取得し、維持するためには相当な費用が必要で、きちんとライセンスを取得して運営されているということは、それだけの資金力があると考えても良いでしょう。
ブックメーカーがライセンスを取得するためには、次のような項目について審査されたり、運営にあたっての条件が課せられたりします。
審査項目/運営条件例）
- 遅延なく勝利金の支払いを行うために10億円以上の預金が必要
- 会計監査を毎月受ける
- 毎月、ペイアウト率の調査を専門機関に依頼し、公表する
- 本人確認を行う
- ギャンブル依存症への対策を行う
- 大会希望の利用者を引き止めない
これら以外にも審査項目はたくさんあり、ライセンス取得時だけでなく、定期的に行われる監査の際にも、こうした条件をクリアできているかしっかりと審査されます。
ブックメーカーが取得している主なライセンス
どのライセンスを取得しているかによって、サイトの信頼性、ブックメーカーとしての安全性に差があると言われることもあります。
次に紹介するライセンスについては、過去に問題が起きたところはあるものの、現在も多くのブックメーカーやオンラインカジノが取得しているもので、信頼度についても問題ないと考えてよさそうです。
UK Gambling Commission（イギリス）
UK Gambling Commissionはイギリス本土で、ギャンブルに関する事業を行うために必要なライセンスを発行しており、かなり厳密な規制、制度体系を儲けていることでも知られています。
イギリスにあるカジノ、カジの運営会社、ギャンブルに関連する会社は全て、審査を受け、ライセンスを取得しなければならず、カジノに関しては運営の監督も行っています。
Malta Gaming Authority（マルタ共和国）
ブックメーカーやオンラインカジノを利用したことがある人なら、ライセンス発行国としてマルタ共和国の名前を何度も聞いたことがあるはずです。
それほど、ライセンスに関してはマルタの知名度が高く、多くのブックメーカー、オンラインカジノが取得しているということにもなりますが、世界で初めてギャンブル関連のライセンスを発行したのがマルタ共和国だと聞けば、それも納得ではないでしょうか。
審査基準の厳しさでも知られており、それだけにマルタライセンスを取得しているブックメーカーに対する信頼度、安心感は他のライセンスと比べ物になりません。
ただし、審査基準の厳しさから決済手段などが限定されることもあるようで、マルタライセンスから他のライセンスに変更するブックメーカー、オンラインカジノも多いようです。
Curaçao eGaming（オランダ領キュラソー）
20年以上の運営実績があり、安心して利用できると言われているのがキュラソーライセンスです。
審査基準は緩すぎることもなく、かといって厳しすぎることもないため、ブックメーカーとしては取得しやすいと言われており、実際に多くのブックメーカーが取得済みのライセンスでもあります。
1996年にオンラインギャンブルライセンスの提供を開始したキュラソーは、ゲームライセンスを提供する管轄区域の一つというだけでなく、プライベートクラウドサービスやカスタム可能なサーバーなどのサービスも提供。
生活水準が高い国としても知られているため、世界中のオンラインゲームオペレーター、プロバイダー、ギャンブル運営企業からの支持を集めています。
Gibraltar Regulatory Authority（イギリス領ジブラルタル）
マルタ共和国に続くと言われる審査基準の厳しさで知られているのが、イギリス領ジブラルタルのライセンスです。
ライセンスを取得するためには、オンラインギャンブル事業活動に関わる決済処理をジブラルタルで行う必要があり、現在はゲーム開発企業などが取得しているライセンスでもあります。
KAHNAWAKE GAMING COMMISSION（カナダ：カナワケ）
カナワケライセンスは、ケベック州にあるインディアン居住区を管轄するカナワケ政府が発行しているもので、定期的な更新が必要な有効期限の短いライセンスです。
以前、ポーカーの不正疑惑が起こった時には、内部に協力者がいたのではないかと言われ、ライセンスの信頼度も下がってしまいましたが、今でもカナワケライセンスを取得している有名オンラインカジノ、老舗ブックメーカーは少なくありません。
CEZA Interactive Gaming License（フィリピン カガヤン経済局）
アジアをメインに展開しているオンラインカジノやブックメーカーの中には、フィリピンのガガヤンライセンスを取得しているところも少なくありません。
フィリピンのギャンブルの歴史は16世紀からと古く、ランドカジノの数はマカオ以上など、ギャンブルに関する法整備やインフラも十分に整っています。
ブックメーカーのライセンス確認方法
ブックメーカーは、サイトに取得済みライセンスについて記載する義務があるので、どこのライセンスを取得しているかは、公式サイトを見ればすぐにわかります。
サイト下部にライセンスのロゴやライセンスについての説明文が記載されていることが多く、ロゴをクリックするとライセンスの詳細が書かれたページが別ウィンドウで開く場合もあります。
この場合、記載内容は英文のことが多いので、内容を理解するのは難しいかもしれませんが、翻訳サイトなどを利用すれば概要をつかむことはできるでしょう。
日本語化されたサイトであれば、ライセンスの詳細についても日本語で説明されていることが多いので、より安心です。
初めて利用するブックメーカーは、必ずライセンスの有無、種類を確認するようにしておくと入出金のトラブルなどに巻き込まれるリスクを減らすことができます。
ブックメーカーはライセンス必須！利用前には要チェック！
日本で利用できる有名なブックメーカーであれば、ほぼ100％ライセンスを取得していると考えて良いですし、どこも信頼できるライセンスであることは確かです。
しかし、世界にはたくさんのブックメーカーがあり、ライセンスを取得せずに運営されているサイト、信頼度の低いライセンスで運営しているサイトがあるのも事実なので、ブックメーカーに慣れてきて、ちょっと変わったところを利用しようと思った時には特に注意が必要でしょう。
安心してスポーツベッティングをするためにも、信頼できるライセンスを取得している、実績のあるブックメーカーを選びましょう。
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