ブックメーカーはギャンブルの一種ですが、最近は投資として利用する人も増えているようです。
一般的には、投資と株やFX、不動産などをイメージすると思いますが、こういった投資で稼ぐためには知識と経験はもちろん、相当の資金がないとスタートすることすらできません。
しかし、ブックメーカーは知識や経験、資金は不要、初心者にもチャンスのある投資と言われており、実際に副業として始める人も少なくないそうです。
ここでは、そもそもブックメーカー投資とはどういった方法なのか、失敗しないためには何に気をつければ良いのかについて詳しくお伝えします。
「ブックメーカー投資」の由来
ブックメーカー投資について知りたいと思って調べてみたけれど、株式投資や不動産投資のようにわかりやすい解説サイト、あるいは書籍などが見つからず、やり方がわからないという声は少なくありません。
その理由として挙げられるのは、ブックメーカー投資という言葉は頻繁に使われるようになったものの、正解と言える定義がない、あるいは人によって色々な意味で使うことがあるからです。
元々、ブックメーカーというのは競輪や競馬などと同じギャンブルなので、いわゆる投資とは違うものですが、配当金を獲得するためにお金を賭けるギャンブルと利益を見込んで自己資金を投じること投資は同じようなものだと主張する人もいるので、ブックメーカーで賭けるのは投資だと言う人も存在します。
また、「ブックメーカー投資」という言葉はが使われ始めたのは、2008年前後と言われていますが、そのきっかけとなったのは複数のブックメーカーを利用したアービトラージが世界中で普及し始めたことです。
アービトラージは、日本語にすると裁定取引という言葉になりますが、金融市場での売買、物品取引でも使われる言葉で、サヤ取りと言われることもあります。
簡単に言うと、同じ価値を持つ物の安く買って、高く売り、儲けを出すということで、2008年前後は、この手法が利用できるブックメーカーも多数ありましたが、今はほとんど使えません。
日本にこの手法が伝わった時には、新たな投資法と話題になり、ブックメーカー利用者にもてはやされましたが、今もブックメーカー投資という言葉が使われるのは、これが理由だと考えられています。
現在主流の「ブックメーカー投資」とは
古い意味でのブックメーカー投資は、現在ほとんどのブックメーカーで使えない手法ですが、最近では全く違った意味でブックメーカー投資という言葉を使う人もいます。
現在、主流とされているブックメーカー投資の手法は、スポーツベッティングの勝率を極限まで高める、スポーツベッティングを極めることで、つまりは株式や不動産投資のように知識や経験を生かして投資と言えるまでにスポーツベッティングの予想の精度を上げようということです。
ブックメーカーは、他のギャンブルに比べると還元率が高く、プレイヤーに有利なギャンブルであることは確かで、プレイヤーが得意なスポーツを選んで賭けることもできるので、勝ちやすく、稼ぎやすいという前提があります。
また、ブックメーカーの場合はベットした時点でオッズが確定している、試合数やオッズの種類が豊富という点でもプレイヤーにとって稼ぎやすいギャンブルと言えます。
一番最初にブックメーカーが投資だと言われ始めたころと今では、投資の意味合いが変わっているものの、投資としてブックメーカーを利用する人が今でもいることは確かなようです。
ブックメーカー投資のメリット・デメリット
ブックメーカー投資は、賭けるスポーツに対する興味や知識、スポーツベッティングの経験などがあれば、稼げる可能性が高くなるうえ、一般的な投資に比べると気軽に始めやすいというのメリットがあります。
ただし、メリットばかりではなくデメリットがあるのも事実なので、簡単だからとすぐに手を出さない方が良いかもしれません。
ここでは、ブックメーカー投資をするにあたってのメリット・デメリットについて解説していきましょう。
ブックメーカー投資のメリット3つ
ブックメーカー投資は誰でも簡単に始められる投資法というメリット以外にも、次に挙げるようなメリットがあります。
- 好きな時間に投資可能
- 投資先の選択肢が多い
- ブックメーカーからボーナスがもらえる
では、上記3つのメリットについて、一つずつ詳しく見ていきましょう。
まず1つ目の「好きな時間に投資可能」というメリットについてです。
株やFXは取引可能な時間が決まっていますが、ブックメーカーなら24時間、年中無休でベットを受け付けているので、自分の好きなタイミングで賭けられます。
稼いだお金を出金するのも、資金を追加するために入金するのも24時間いつでもOKですし、自分がどこにいてもネット環境さえあれば問題なくブックメーカーが利用できます。
時間に縛られることなく、賭けたい時に賭けられるのがブックメーカー投資の大きなメリットで、スポーツの種類や大会によっては1年後など、かなり先の試合に賭けることも可能です。
次に2つ目の「投資先の選択肢が多い」についてですが、これは賭けられるスポーツの種類、オッズが豊富だということです。
例えば、サッカーなら日本のJリーグやイングランド、スペインなどの大会に賭けることができますし、サッカーは特にオッズの種類が多いので勝敗だけでなく得点差や最初にゴールするチームといった予想に賭けることもできます。
また、3つ目の「ブックメーカーからボーナスがもらえる」については、オンラインのブックメーカーならではのベネフィットと言えるものです。
新規登録者限定でフリーベットを配布したり、大会やスポーツごとにオッズを強化できるキャンペーンを開催したりなど、ボーナスの内容や配布のタイミングは様々ですが、どれも利用者にとってのメリットに違いありません。
ブックメーカー投資のデメリット2つ
ブックメーカー投資には先に紹介したように、多くのメリットがありますがデメリットがゼロというわけではありません。
ただ、メリットとデメリットのどちらが大きいかは人によって感じ方が違うでしょうし、デメリットをカバーする対策を取ることで投資効果だけを実感できるかもしれません。
自分にとって、どちらが大きいのか、デメリットを克服することができるのかを見極めるためにも、デメリットについての理解が重要です。
ブックメーカー投資で考えられるデメリットは決して多くありませんが、次の2つについてはきちんと確認しておく必要があります。
- ブックメーカーの意向で規制がかかることも
- 決済にかかる手数料が高額
1つ目のデメリットである「ブックメーカーの意向で規制がかかることも」についてですが、一般的な利用をしている限りは特に問題ないものの、投資を目的とした場合に規制が賭けられることもあるということです。
本来、ブックメーカーは純粋に賭けを楽しんで貰うために運営しているものなので、投資目的で明らかな実力差のある試合で1.1倍のチームに高額ベットを続けるようなプレイヤーは、悪質アカウントだとみなされることもあります。
その場合、アカウントの凍結、強制退会といった処分も考えられますが、どのくらいのオッズにいくら賭けたら悪質だとみなされるのかの基準は明記されていません。
つまり、ブックメーカー側の裁量次第で、どうにでもできるということなので、プレイヤーにとって振りであることは確かです。
2つ目の「決済にかかる手数料が高額」というデメリットについては、どの決済手段を利用するかによって多少変わりますが、ブックメーカーで利用できる決済手段のほとんどで高額な手数料を支払うことになります。
エコペイズやアイウォレットなどの電子決済サービスを利用するにしても、仮想通貨を利用するにしても為替手数料、送金手数料などが必要ですし、ブックメーカーによっては入出金額の数%を手数料として徴収するところもあります。
せっかく稼いだお金を目減りさせないためにも、少しでも手数料の安い決済手段を探す、あるいは会員ランクを上げて手数料を安く抑えるといった工夫が必要でしょう。
ブックメーカー投資の注意点
ブックメーカー投資とは、本来アービトラージという手法を用いた賭け方であったものが、現在はスポーツベッティングを極めることで勝率を上げ稼ぐという方法にシフトしたものだと説明しましたが、ブックメーカー投資を悪用する人がいるのも事実です。
そうした人たちは「ブックメーカーはギャンブルではなく投資」、「誰でも簡単にできて確実に稼げる投資法」という謳い文句で様々なツールを法外な値段で売りつけたり、高額セミナーを開催、有料サロンで会費を徴収したりしています。
ブックメーカーを投資として捉え、投資として資金を投入するのは自由ですが、それを詐欺的な手法でお金にしようとする人がいるということも忘れないようにしましょう。
どんな投資法であっても、自分の努力なしで成功することはあり得ませんし、ブックメーカーで最初に多少の儲けが出たとしてもビギナーズラックでしかありません。
「ブックメーカー投資」という言葉は、ギャンブルよりもイメージが良く、手を出しやすいのは確かですが、実情は賭け事であり、賭け事である以上は100%勝てる方法はないという認識も必要です。
セミナーやサロンで、言葉巧みに必勝法や投資マニュアルを売りつけようとする人がいたとしても、それらが役に立つことはありません。
悪質な業者、個人に騙されないためには、ブックメーカー投資とは何なのか、まずはしっかりと理解することが大事です。
ブックメーカー投資は自己責任で
スポーツに賭けるだけで投資になる、上手くいけば大金を稼げる「ブックメーカー投資」が、多くの人にとって魅力的なのは間違いないでしょう。
ただ、投資であっても、ギャンブルであっても、何にお金を賭けるか、どう賭けるかを選ぶのは自分自身です。
結果として資金がゼロになっても自己責任、大儲けできたら運が良かったと思いましょう。
ブックメーカーが投資なのか、ギャンブルなのかに関係なく、悪意のある人に騙されないように気をつけることが重要で、騙されないためには自分自身で積極的に情報収集することも大切です。
ラクに稼げる投資はない、絶対儲かる投資はないというのは、ブックメーカーでも他の投資法でも同じということです。
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