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ブックメーカーのオッズの仕組みは?儲けるために知っておきたい基礎知識

ブックメーカーでスポーツベッティングをする時に必ず確認する数字といえば「オッズ」ですが、スポーツベッティングに馴染みがない人からすると何のための数字なのか、どういった仕組みで出来上がった数字なのかわかりづらい部分も多いようです。

オッズとは、わかりやすく言うと「予想が的中した時に賭けたお金が何倍になるのか」を表す数字ですが、その仕組みは思った以上に複雑で、きちんと理解できていないと勝負に勝つことはできないとも言われています。

ここでは、ブックメーカーがオッズをどうやって決めているのか、予想にどう役立てれば良いのかなど、オッズの仕組みと利用方法について徹底的に解説します。

目次

ブックメーカーの「オッズ」とは

ブックメーカーの「オッズ」は、賭けを行う人がベットした金額に対して、ブックメーカーがいくら払い戻すのかを表す数字、ベットに対する見返りを表す数字のことです。

よくある間違いが「オッズは予想が当たる確率を示す数字で確率と同じ」というものですが、正しくは「ある出来事の起こりにくさを表す数字」で、確率とは全く正反対の意味を持ちます。

実際にベットする時、確率とオッズは違うものという意識がなくてもベットすることはできますが、予想する際にはオッズと確率は異なる数字という理解が大事です。

例えばサッカーの試合でAとBが対戦した場合、Aの勝ちに設定されたオッズが「2.00」、Bの勝ちに設定されたオッズが「4.00」だった場合、Bの勝利は起こりにくいと考えられているということで、Aの勝ちに1万円を賭けた場合の払い戻しは2万円、Bの勝ちに賭けた場合には4万円になります。

つまり、Aの勝ちという結果の方が起こる確率が高いというのがブックメーカーの良そうで、そのためにBの勝ちよりも低い数字が設定されているということです。

オッズの表記方法は3種類

利用しているブックメーカーによって、オッズの表記が異なることに気付いている人もいると思いますが、オッズには3種類の表記方法があります。

日本人に馴染みがあるのは「2.00」のような小数点表記のオッズだと思いますが、違った表記の方が一般的という国も少なくありません。

オンラインで利用できるブックメーカーの多くは、オッズの表記が自分で選択できるようになっていますが、全てのブックメーカーで表記が選べるとは限らないので、3種類のオッズ表記全てを覚えておいて損はないでしょう。

・デシマル(Decimal)

小数点表記の「デシマル」は、日本の競馬、競輪などでも用いられているため、ブックメーカーを利用したことがない人でも馴染みやすいはずです。

自分がベットした金額に対して、いくら払い戻しがあるのかを計算するのも簡単なので、オッズ表記が選択できる場合はデシマルにしておくのがおすすめです。

・アメリカン(American)

数字の前に「+(ポジティブ)」や「-(ネガティブ)」が付いているのは、アメリカンと呼ばれる表記です。

日本の公営ギャンブルで使われることがない表記なので、一見すると複雑に思えますが、実はそれほど難しいものではなく、ポジティブはデシマル表記で言うと2倍以上でオッズが高い、ネガティブは2倍以下でオッズが低いという意味になります。

つまり、数字の前にプラスが付いているのは「起こる確率が低い」と予想されている結果ということです。

ブックメーカーの本場はイギリスを中心としたヨーロッパなので、老舗ブックメーカーなどではアメリカン表記を見かけることもありませんが、アメリカ市場を中心に展開しているブックメーカーではアメリカンが主流になることもあります。

・フラクショナル(Fractional)

イギリスのブックメーカーで主流となっているのがフラクショナル表記ですが、慣れるまでは配当を計算するのにも時間がかかるかもしれません。

表記方法は「5/4」といった分数で、「分子」を獲得するために「分母」が必要という意味になります。

「(分子÷分母) +1」でデシマルに換算することもできるので、どうしてもわかりにくい時には最初にデシマルに換算するのもおすすめです。

また、分子が分母より大きい場合はオッズが2倍以下で「起こる確率が高い=オッズが低い」ということになるので、直感的にオッズを理解する手段として覚えておくのも良いかもしれません。

ブックメーカーのオッズは誰が決める?

ブックメーカーにとって、オッズをどう設定するかは儲けを左右する大きな問題です。

そのため、オッズの設定は慎重に行われますが、その決定にはオッズコンパイラーやオッズメーカー、トレーダーなどと呼ばれる専門職がかかわっています。

オッズコンパイラーは単にオッズを決めるだけでなく、ブックメーカーを利用しているプレイヤーのアカウントをに対するリスク管理、不自然な賭けの偏りをチェックする役目も担っています。

自社でオッズを作成するかどうかはブックメーカーによって違いますが、老舗ブックメーカーのウィリアムヒルにはスポーツごとのオッズコンパイラーが在籍する専門部署があります。

オッズを決めるためには、スポーツの専門的な知識はもちろん、高度な計算知識、経験が必要になるため、ブックメーカーにとっては最も重要とされる専門職で、単なる予想屋ではありません。

ブックメーカーのオッズはどうやって決める?

オッズを決めるのはオッズコンパイラーですが、その際に参考にするのが過去の統計データです。

ただし、一つ一つのオッズを人力で計算し、決定するのは無理な話ですし、最近はライブベッティングが主流となっていることもあり、システムを用いての計算が行われています。

とはいえ、オッズコンパイラーの判断が生かされることは間違いなく、膨大なデータの分析や計算はシステムで行い、それにオッズコンパイラーの経験で培われた情報がプラスされてオッズが算出されていると言えるでしょう。

過去のデータとして採用されるのは試合の結果だけでなく、各チームの選手一人ひとりのデータ、リーグの得点者ランキング、アウェーでの得点率、ホームでのドロー率など、そのスポーツに関する情報は全てオッズを決めるための材料となります。

ブックメーカーによっては、どのデータをオッズの参考にしているか、情報開示を行っているところもあるので、どんな情報を基にオッズがつけられているのか気になったら確認してみるのも良いかもしれません。

プレイヤーのベットがオッズを左右する?

スポーツに精通し、豊富な経験を持つオッズコンパイラーが、膨大なデータを基に判断するオッズですが、プレイヤーのベットもオッズに影響を与える要因となっています。

今まで同じような対戦があった時にプレイヤーはどちらに多く賭けたのか、これまでにどれだけブックメーカーが儲けることができたのかというデータがあれば、ブックメーカー側の利益を最大限にするためのオッズを設定することもできるため、賭けの傾向も重要なデータとなるということです。

MLBを例に挙げると、日本人メジャーリーガーが入団したことで、日本からの賭けが集まったチームがあったとすれば、次の試合でも同じように日本人プレイヤーが賭けることが想定できます。

そこで、前回と同等かそれ以上のオッズを設定すれば、日本人プレイヤーの賭けをより増やすこともできるでしょう。

もちろん、実際にはより複雑な仕組みでオッズが決められますが、プレイヤーのベット傾向がオッズにどう影響するか、プレイヤーの賭けでオッズがどう変わるかというざっくりとした仕組みは理解できたのではないでしょうか。

オッズの仕組みがわかれば勝率アップも可能

ブックメーカーのオッズが決まる仕組みはこれまでに説明した通りですが、この仕組みが理解できていれば勝率をさらに上げることも可能です。

つまり、ブックメーカーごとにオッズは違うものとわかっていれば、複数のブックメーカーを比較して最もオッズが高いブックメーカーで賭けることができますし、オッズは様々なデータを基に変動するものとわかっていれば、どのタイミングでベットすればよいかもわかります。

以上の2点について、さらに詳しく解説していきましょう。

複数のブックメーカーでオッズを確認

日本でも一気に知名度が上がったブックメーカーですが、現在世界中で運営されているブックメーカーは数千を超えるとも言われています。

オンラインが主流となったことで世界中にプレイヤーが増え、それに伴いブックメーカーの数も増えてきたということですが、それぞれのブックメーカーが提示するオッズには違いがあります。

その理由は、オッズコンパイラーの存在、参考とするデータの違いなど前述のとおりですが、同じ試合でもブックメーカーによってオッズが異なるということは、プレイヤーはより稼げるサイトを探さなければならないということです。

同じデータを基にしていても、オッズコンパイラーの判断が異なればオッズは変わってくるので、主要なブックメーカーでオッズを比較し、最も高いオッズを付けているところでベットするのがおすすめです。

ベット確定の瞬間までオッズの変動を確認

ブックメーカーのオッズは一度公表されたら固定というわけではなく、様々な要因に影響を受けて変動するものです。

締め切り時間の直前に、負傷した選手の情報が入ればオッズが変動する可能性がありますし、天候がオッズに影響することもあります。

オッズは過去のデータだけでなく、現在進行形の情報によっても左右されるので、ベットを確定する瞬間まで情報収集を続け、オッズの変動を確認しなければなりません。

ライブベットでは試合の流れで常にオッズが変動するので、慣れるまでは気持ちが焦ってしまって的確な判断ができないかもしれませんが、逆に考えれば試合の流れを把握し、データ分析を同時に行うことでオッズ変動をプラス要素として利用することも可能です。

オッズはスポーツベッティングを楽しむ要素の一つ

スポーツベッティングはギャンブルの一つなので、基本的には胴元であるブックメーカーが勝つもの、プレイヤーが勝ち続けることは不可能と考えた方が良いでしょう。

また、プレイヤーの賭けの傾向などがオッズに反映されるといった、オッズの仕組みを考えるとオッズが低いことが予想の当たりやすさとイコールではなく、あくまでもブックメーカーの算出した数字という風に考えることができます。

もちろん、スポーツベッティングをする時にオッズは確認しておくべき数字ではありますが、オッズだけで予想が的中するかどうかを判断することはできないということも覚えておきましょう。

予想のプロであるブックメーカーが算出した数字がどの程度的中するのかを見るのもオッズの楽しみ方の一つですし、プロが出した数字を基に自分の予想を組み立てていくのもスポーツベッティングの楽しみ方の一つ。

オッズは、胴元が有利と言われるギャンブルで、プレイヤーが勝つために参考にしたい数字と考えることもできるでしょう。

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