ブックメーカーはスポーツベッティングのためのサイトですが、賭けられるスポーツの種類、オッズが豊富で、キャッシュアウトという付加機能が登場したことで、単なるギャンブルではなく、より稼げる確率が上げられるギャンブル、稼ぎやすいギャンブルとして注目されるようになりました。
ここでは、まだキャッシュアウトを利用したことがない人はもちろん、キャッシュアウトをうまく使えない人、これから使ってみたいと思いっている人にも役立つ情報をお伝えしています。
そもそも「キャッシュアウト」って何のこと?という人にもわかりやすく情報をまとめてあるので、ぜひご覧ください。
ブックメーカーのキャッシュアウト機能とは
ブックメーカーのキャッシュアウトは、端的にまとめると「賭けをキャンセルできる機能」です。
普通のギャンブルは、勝負が確定する前であっても、賭けを途中で止めてお金を取り戻すことはできませんが、キャッシュアウト機能を遣えば賭けの確定前のキャンセルが可能になります。
この機能は、最初からついていたわけではなく、今でもキャッシュアウト機能が使えるブックメーカー、使えないブックメーカーがありますが、機能が導入されているブックメーカーであれば、ベットしたお金の一部、あるいは全部を取り戻すことができます。
キャッシュアウトの使い方
キャッシュアウト機能について、何となくイメージはできたけれど、いつ使えば良いのか、どんな時に使うのがベストなのかがわからない人もいるのではないでしょうか。
便利で、利用者にとってプラスになることも多いキャッシュアウト機能ですが、使い方によってはマイナスになることもあるので、使うべきタイミングの見極めが重要です。
キャッシュアウトを使う機会が多いのは、収支がプラスになるタイミング「利益確定」と確定した損失をできるだけ抑えたい時の「損切り」です。
それぞれ、どういう風に使うのかを具体的に説明していきましょう。
利益確定
例えば、セリエAの試合で「ユヴェントス:1.8倍」、「引き分け:3.9倍」、「トリノ
:5.0倍」というオッズが付いていたとすると、ユヴェントスが圧勝すると予想する人は多いはずですが、トリノにもチャンスありとみてトリノに50ドルをベットしたとします。
トリノ勝利の場合、250ドルが戻ってくるのでベット額の50ドルを引くと200ドルのプラスになるということです。
試合開始後、トリノが先制点を上げたとするとブックメーカーはオッズを調整して、トリノのオッズを引き下げるでしょう。
ここで、ブックメーカーから110ドルのキャッシュアウトを提案されることがありますが、人によって、得したと捉えるか、損をするからキャッシュアウトしないと跳ねのけるかは違うはずです。
トリノが先制して勝利のチャンスはあるものの、最初のオッズを見てわかるように明らかに格下のチームのため、逆転される可能性も少なくありません。
そうなるとベットした50ドルすら戻ってこないことになります。
もちろん、トリノが逃げ切った場合は250ドルを払い戻さなければならないので、ブックメーカーにとって大きな損失です。
キャッシュアウトは、このようなケースでプレイヤー、ブックメーカー双方のリスクを軽減してくれるシステムで、キャッシュアウトで110ドルを払い戻し金として受け取ればプレイヤーの60ドルの儲けが確定します。
最後まで賭けていれば200ドルのプラスになったかもしれないのにもったいないという人もいるでしょうが、確実性のない200ドルよりも確実な60ドルを選択するのも一つの方法で、キャッシュアウトの上手な使い方といえます。
損切り
損切りという用語は、元々投資の世界で使われていましたが、今がブックメーカーなどのギャンブルで使う人も少なくありません。
損失が出た株をずっと保有していてもマイナスが膨らむだけという時に、売却してしまって損失をそれ以上増やさないようにするのが損切りで、スポーツベッティングの場合にも同じ意味合いで使われます。
例えば、勝てると予想したチームのコンディションが想像以上に悪く、絶対に勝てないと確信した試合に100ドルをベットしていたとすると、キャッシュアウトしなければ100ドルの損失です。
しかし、キャッシュアウトすることで25ドルが戻ってくるとすれば、損失を75ドルに抑えることができます。
もちろん、大逆転して勝利する可能性がゼロではないものの、その可能性に賭けるほどの根拠がないのであれば少しでも損失を抑えられるよう、キャッシュアウトする方が賢明です。
損切りをどのタイミングでするのか、悩ましいところではありますが、分が悪いなと思ったらキャッシュアウトによる損切りも視野に入れて検討してみましょう。
キャッシュアウトには2種類ある
ブックメーカーのキャッシュアウト機能は、大きく分けると「全額キャッシュアウト」と
「部分キャッシュアウト(パーシャルキャッシュアウト)」があります。
文字を見てわかるように「全額キャッシュアウト」は、賭けた金額全てを対象にキャッシュアウトすることで「部分キャッシュアウト」は、賭け金の一部のみを対象にキャッシュアウトすることです。
ブックメーカーによっては、全額キャッシュアウトのみ可能なところもありますし、試合によってどちらかを利用するか選択できる場合もあります。
全額キャッシュアウトしてしまえば、その時点で試合の結果は一切関係なしですが、部分キャッシュアウトの場合は、賭けをキャンセルした分のお金はアカウントに戻され、残りはベットした状態になります。
また、キャッシュアウト機能の一つとして、オートキャッシュアウトが使えるブックメーカーもあります。
これは、株やFXの指値注文に似たシステムで、ベット後に「いくらに達したらキャッシュアウトを行う」という指定ベットスリップ上で行うものです。
これを使うことで、試合の行方をずっと見ていなければならないという制約がなくなるだけでなく、キャッシュアウトすべきか、そのままにすべきかという迷いでチャンスを逃してしまうこともなくなります。
自動的に損切りを行ってくれるので、自分自身をコントロールする自信がない人にとっては、特におすすめの機能といえるでしょう。
キャッシュアウトはいつでも使える?
キャッシュアウトが使えるかどうかは、ブックメーカーによって違いますが、キャッシュアウト可能なブックメーカーであっても、スポーツの種類やオッズによって対象になる、ならないが決められている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
また、キャッシュアウト機能が使えるスポーツであっても、試合の流れでオッズが大幅に修正された時や試合終了間際になるとキャッシュアウトできなくなるケースが多いので、いつでも使えると安心しているわけにはいきません。
キャッシュアウトのメリット・デメリット
キャッシュアウトはプレイヤー、ブックメーカー双方のリスクを軽減できるシステムなので、上手に使いこなしたいものですが、メリットだけでなくデメリットがあるということも覚えておいてください。
やたらとキャッシュアウトを使うとせっかくの利益を取りこぼしてしまうこともありますし、頑なにキャッシュアウトを使わないでいると損失が膨らむ一方という可能性もあります。
メリット、デメリットの両方を理解することで、上手くキャッシュアウト機能を使いこなせるようになりましょう。
キャッシュアウトのメリット
キャッシュアウト機能を使えば、勝負に負けそうなときにみすみす全てのベット額をなくすことなく、損切りすることで一部を取り戻せます。
また、勝てそうな試合で早めに利益確定し、次の賭けの資金を確保したりといった資金管理が容易にできるのもキャッシュアウト機能のメリットです。
オートキャッシュアウト機能が使えるブックメーカーなら、事前に設定しておくことで勝手にキャッシュアウトしてくれるので、優柔不断な人でも安心です。
キャッシュアウトはタイミングも大事なので、それを見極める自信がない人にとっては特に便利な機能でしょう。
キャッシュアウトのデメリット
どのスポーツでキャッシュアウトできるのかが、ブックメーカーごとに違っているので、できると思っていたらできなくて失敗したという経験のある人もいるのではないでしょうか。
また、試合の途中でキャッシュアウトできなくなることもあるので、キャッシュアウトを先延ばししていたら結局タイミングを逃してしまったというケースもあります。
絶対がないのがギャンブルなので、キャッシュアウト後に勝つと思っていたチームが負けた、あるいはその逆で負けると思っていたら勝ったということもあるでしょう。
そのような場合に、キャッシュアウトしていなければと後悔するのは誰にでもあることですし、そもそもギャンブルは何が起こるかわからないものです。
キャッシュアウトした後に想定外のことが起こるのは、キャッシュアウトのデメリットとも言えますが、ギャンブルである以上は仕方ないことではないでしょうか。
キャッシュアウトは使い方が大事
キャッシュアウト機能があるかどうかがブックメーカー選びのポイントになるという人もいるほど、キャッシュアウト機能は便利で、使い方によっては稼ぐチャンスを増やしてくれるものです。
ただ、キャッシュアウトを使えば必ず勝てる、損失を最小限に抑えられるというわけではなく、使わない方がもっと稼げたという可能性があるのも事実です。
キャッシュアウト機能を使う基本的なタイミングはありますが、ベストなタイミングは人によって、スポーツによって、試合によって変わるものです。
賭け方と同じで色々な経験をすることでキャッシュアウトの使い方も上手になっていくはずなので、「ここだ!」というタイミングでキャッシュアウトしてみましょう。
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