ギャンブルは悪いこと、普通の人はやらないものというマイナスイメージを持っている人は少なくありませんが、スポーツベットもギャンブルの一種ということで良くない印象がある人も多いはずです。
しかし、必要なライセンスを取得して運営されているブックメーカーは多く、世界中に利用者がいますし、社会的な認知度が高く、信頼されている企業の運営するブックメーカーもあります。
また、日本向けにサービスを提供するブックメーカーが増えたことで、日本国内からの利用者も増加していることは確かです。
ただ、やはりギャンブルはギャンブル、安全性に不安がある、イカサマが行われていないか心配といった声があるのも事実でしょう。
ここでは、スポーツベットが本当に安全なのか、サービスを提供しているブックメーカーが信頼できるのか、安全性を確保するためにどのような取り組みが行われているのかについて解説していきます。
スポーツベットに八百長は存在する?
スポーツベットに興味はあるけれど、やったことがないという人の中には八百長があるのではという不安を持っている人も多いと思いますが、スポーツベットやスポーツそのものの安全性、健全性を守るための「スポーツインテグリティ」という取り組みについて知ることで、不安が解消されるかもしれません。
スポーツインテグリティは、日本語にすると「スポーツが様々な脅威により欠けるところなく、価値ある高潔な状態」であることを指します。
スポーツが持つ、人々を幸せにする力、社会を良くする力が損なわれないよう、様々な脅威から保護することもスポーツインテグリティの取り組みの一つで、例えば暴力やハラスメント、人種差別、八百長や不正操作などから選手を保護しています。
もちろん、スポーツインテグリティの取り組みが行われたからといって八百長が100%無くなるわけではなく、実際に日本でも2012年に金沢競馬で開催されたレースでも八百長が疑われています。
とはいえ、スポーツインテグリティに対する取り組みは、国際オリンピック委員会、国際競技連盟、世界アンチドーピング機構といった世界中のスポーツや選手、団体などに関連する組織でも行われており、ブックメーカーにも深く関係している英国のギャンブリング・コミッションでは、スポーツインテグリティの保護に向けて、国家や政府レベルで各種実行プランを戦略的に実施することを約束しているので、スポーツベットで八百長が行われる確率はかなり低いと言えるでしょう。
不正監視システムの導入も
カジノで有名なラスベガスを有するアメリカでは、現時点で一部の州でしか合法的にスポーツベットを行うことができませんが、2023年末までには18州での合法化が予定されています。
これに合わせて、アメリカ人に人気のMLBでもスポーツインテグリティ保護のための不正監視システム導入を検討中と言われているので、アメリカ国内でのスポーツインテグリティの意識がさらに高まっていくと考えて良さそうです。
スポンサー企業とブックメーカーが一緒で大丈夫?
ブックメーカーの中には、サッカーをはじめとしたスポーツチームのスポンサーになっている企業もあるので、試合結果に影響するのではという疑問を持つ人もいるようです。
しかし、前述のようにスポーツ選手個人、チームは八百長や賄賂などの脅威から保護されていますし、ブックメーカー自身も不正を検知するシステムを導入しています。
また、八百長を行うことでブックメーカーが信頼を失墜すれば、企業としての存続すら危うくなるため、多少の利益が出たとしても八百長をするメリットがありません。
第三者機関による監査を受け、所在地を管轄する機関からライセンスの交付を受けているブックメーカーであれば、不正を行う心配はないと言い切っても良いでしょう。
ブックメーカーがチームのスポンサーになっているのは、スポーツベットで収益を上げている企業がスポーツチームに利益を還元しているだけ、あるいはスポーツ好きを集めるための広告費という程度に考えておきましょう。
スポーツベットの安全性をチェックするポイント3つ
ブックメーカーを選ぶ時、ついボーナスが高額なところ、派手に宣伝しているところを選んでしまいがちですが、それだけで選ぶと後悔するかもしれません。
安全性や信頼度が第一、安心して利用できるブックメーカーで、スポーツベットを楽しみたいなら「ライセンス」、「運営年数」、「口コミ」チェックは必須です。
この3つのポイントについて、一つずつ詳しく解説していきましょう。
ライセンス
ライセンスがあるかどうかはもちろん、どこのライセンスを取得しているかも必ず確認しておきましょう。
スポーツベットをサービスとして提供するためのライセンスには、マルタ共和国、イギリス領ジブラルタル、オランダ領キュラソーで発行されたライセンスなどがありますが、信頼度にはランクがあります。
ギャンブル関連のライセンスで最も取得難易度が高く、信頼度が高いのはマルタライセンス、それに続くのがイギリス領ジブラルタルのライセンスです。
これらのライセンスを取得するには、かなりお金もかかるため大手ブックメーカーが取得していることが多く、大手であれば残り2つのチェックポイントもクリアできていることがほとんどなので、ブックメーカーとしては完璧な信頼度があると考えて良いでしょう。
キュラソーライセンスは、比較的取得が容易ですが、取得後も定期的に監査が入るため、きちんと運営していなければライセンスをはく奪される可能性があります。
ただし、お金を持っていれば取得できるライセンスとも言われているので、マルタ、ジブラルタルに比べると信頼度は低めです。
運営年数
かなり昔には、短いスパンでサイトを立ち上げては閉鎖させということを繰り返すブックメーカーがあったとも言われていますが、現在は口コミなどですぐにバレてしまうせいか、それほど短期間で荒稼ぎしようという魂胆のサイトは見当たりません。
ただ、運営期間が長いということは、それだけ多くの利用者が継続して賭けに使っているということなので、信頼されているということにもなります。
新規オープンのブックメーカーが危険と言うわけではないものの、実績のない企業の場合はどんなトラブルに巻き込まれるかわかりません。
安全性を重視するのであれば、運営年数が長いブックメーカー、または、ブックメーカー以外のオンラインカジノなどでの実績があるサイトを選びましょう。
口コミ
どのサイトが使いやすいか、サポートがしっかり対応してくれるかなどは、実際に使っている人の口コミを参考にするのが一番です。
もちろん、人それぞれ好みもありますし、主観的な感想でもあるので100%信用できるとは限らないものの、同じような不満の口コミが目立つ場合は、本当にそのような対応をしていると思っても良さそうですし、不具合が起きていると考えて良いでしょう。
良い口コミ、悪い口コミの両方を参考にして、どのブックメーカーでスポーツベットをするのかを決めましょう。
スポーツベット自体に危険はなし
ギャンブルは全て危ないものという認識でいた人も、スポーツで八百長が行われないようにする取り組みがしっかり行われていること、スポーツベットを開催する企業であるブックメーカーへの監査が行われていることがわかれば、安心して利用できるのではないでしょうか。
現在、日本から利用できる、日本語対応のブックメーカーの多くはすでに本国で長い歴史がある企業が運営しているサイト、あるいはオンラインカジノやランドカジノなどの運営で実績がある企業が新しく手掛けたサイトです。
日本でのスポーツベットの認知度は海外に比べると低いですが、おうち時間が増えたこともあり、ここ2,3年は利用者も急増中と言われています。
もし、興味があるなら安全に利用できるブックメーカーの見分け方を参考にアカウントを開設、好きなスポーツに賭けてみてはいかがでしょうか。
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